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れきたん歴史人物伝
れきたん歴史人物伝は、歴史上の有名人の誕生日と主な歴史的な出来事を紹介するコーナーです。月に一回程度の割合で更新の予定です。(バックナンバーはこのページの最後にもまとめてあります)


1月号 2018年1月31日更新

【今月の歴史出来事】
史上唯一の4選大統領
フランクリン・ルーズベルト
1882.1.30〜1945.4.12


今月号のイラスト ◆ニューディールイズベスト
(C) イラストレーション:結木さくら

1月の主な誕生人物
01日 豊臣秀吉/安土桃山時代の武将
01日 フレイザー/人類学者。古典学者
01日 クーベルタン/教育者
02日 道元/鎌倉時代の僧
03日 加藤高明/政治家
03日 キケロ/哲学者、政治家
03日 小林一三/実業家
04日 グリム(ヤーコブ)/童話集成家、言語学者
05日 夏目漱石/小説家
06日 ジャンヌダルク/救国の少女
06日 シュリーマン/考古学者
07日 グレゴリウス十三世/ローマ法王
08日 徳川綱吉/江戸幕府5代将軍
08日 堀口大学/詩人、翻訳家
09日 ニクソン/政治家
09日 チャペック/小説家、劇作家
09日 ボーボワール/小説家、評論家
10日 鈴木正三/安土桃山〜江戸時代の武将、僧
10日 高山樗牛/評論家
10日 嶋村抱月/評論家
11日 伊能忠敬/江戸時代の地図作成家
12日 ペスタロッチ/教育者
13日 狩野芳崖/画家
13日 ベルツ/医師
14日 シュバイツァー/医者、神学者
14日 三島由紀夫/小説家
15日 モリエール/劇作家
15日 西條八十/詩人
16日 葛西善蔵/小説家
16日 鳥羽天皇/第74代天皇
16日 伊藤整/小説家、評論家
17日 ロイドジョージ/政治家
18日 モンテスキュー/法学者
19日 森鴎外/小説家
19日 コント/哲学者
19日 ポー/小説家
19日 セザンヌ/画家
20日 岡田啓介/政治家、軍人
21日 上杉謙信/戦国時代の武将
22日 大塩平八郎/江戸時代の儒者、武士
22日 ベーコン/哲学者
23日 マネ/画家
23日 スタンダール/小説家
23日 湯川秀樹/科学者
24日 フリードリヒ大王/プロシア王
24日 ボーマルシェ/劇作家
25日 ボイル/化学者、物理学者
25日 ラグランジュ/数学者
25日 御木本幸吉/実業家
25日 徳富蘇峰/ジャーナリスト
26日 マッカーサー/軍人
27日 モーツァルト/作曲家
27日 前田青邨/画家
28日 スタンリー/探検家
29日 ベルヌーイ(ダニエル)/数学者
29日 チェーホフ/小説家、劇作家
29日 ロラン/小説家、劇作家
30日 勝海舟/江戸時代の幕臣
30日 ルーズベルト(フランクリン)/政治家
31日 シューベルト/作曲家

フランクリン・ルーズベルトといえば、第二次世界大戦中のアメリカ大統領であり、現代のアメリカでも大変人気の高い大統領として知られます。今月はこのルーズベルト大統領をご紹介しましょう。

名家に誕生
フランクリン・ルーズベルトは、1882年1月30日、アメリカ・ニューヨーク州のハイドパークという町で生まれました。ルーズベルト家はアメリカでは名家で、父親は鉄道会社の重役で資産家でした。

フランクリンの1世代ほど上に、セオドア・ルーズベルトというアメリカ大統領がいます。日露戦争時のアメリカ大統領として日本とも縁がありますが、このセオドアとフランクリンは近い血縁関係ではありません。しかし先祖はつながっており、その意味では遠い親戚同士とも言えます。なお、のちにフランクリンが結婚する女性はエレノア・ルーズベルトといいますが、この人物はセオドア・ルーズベルトの姪にあたります。

少年期、フランクリンは名家の子らしく、家庭教師による教育を受け、やがては名門のハーバード大、コロンビア大を卒業しましたから、そうとう優秀だったことがわかります。

大学卒業後は法律家として活動を始めますが、まもなくニューヨーク州議会の議員選挙に民主党から出馬、政治家としてのキャリアを開始します。フランクリンが出馬したのは、民主党にとってはかなり不利な選挙区でしたが、見事に当選し、その名声を高めました。これが29歳の年のことでした。

その後、海軍次官の重職に任命され、38歳の年にはついに副大統領候補として大統領選挙を経験します。しかしながらこの選挙には大敗し、しかもこのころ、大きな病にかかり(ポリオ(小児麻痺)といわれています)、下半身麻痺という大きな障害を持つこととなります。

ついに大統領となる
選挙に敗れ、大病をしたフランクリンでしたが、かれが凄いのは、ここから不屈の精神力で復活することです。46歳の年にはニューヨーク州知事選に立候補して見事当選、知事として実績を積み、50歳の年には大統領選挙に大統領候補として出馬します。フランクリンはこの選挙に当選し、第32代アメリカ合衆国大統領に就任するのです。

大統領として
●アメリカを復活させた経済政策

学校で習うフランクリン・ルーズベルトの事績といえばまず「ニューディール政策」なのではないでしょうか。フランクリンが大統領になったころは、いわゆる世界恐慌の直後で、どの国もその後遺症に苦しんでいました。それはむろん、アメリカも例外ではありませんでした。フランクリンはこの不況にたいし、大規模公共事業を中心とする経済対策を打ちます。これがニューディール政策と呼ばれるもので、これによりアメリカ経済は復活への足がかりを得、さらに直後の第二次大戦開戦による戦時経済への移行によって、空前の好景気を迎えるのです。

●第二次大戦・太平洋戦争を戦う
フランクリンは第二次世界大戦と太平洋戦争開戦時のアメリカ大統領です。かれが大統領としてイギリス等ヨーロッパ諸国やソ連、中国と連携し、連合国の勝利に大きく貢献したのは言うまでもないことです。

しかしながら、戦前には日独等への挑発的ともいえる演説をおこなったり、強制収容等の日本人への差別的な政策をとったりもしており、それには批判があります。また、原子爆弾開発を決定・進行したのもフランクリン・ルーズベルト大統領です。これらのことについて詳しく論評はしませんが、日本人としては複雑な思いを抱くところではありましょう。

●史上唯一
フランクリン・ルーズベルトは、大統領に4回当選したアメリカ史上たった一人の人物です。アメリカ大統領職は2選を限度とすることが昔からの慣例でした。初代大統領のワシントンが、多選による権力の腐敗を避けるため、3選を固辞したためとされます。しかしフランクリンはこの慣例を破り、4選までしたのです。なお、戦後、大統領職は2選までと憲法に明記されました。

もう一つ、かれが史上唯一なのが、下半身麻痺という重い障害を持った大統領であるということです。とはいえ、重い障害を持つアメリカ大統領がいつの日にか誕生する可能性もありますから、やがては史上唯一ではなくなることでしょう。

その死
先述の通り、フランクリンは大統領に4選を果たします。1944年の大統領選のことでしたが、その翌年、1945年の4月に急死してしまいます。死因は脳卒中でした。後継には副大統領のトルーマンが就きました。かれの亡くなった翌月の5月にはドイツが降伏し、8月には日本が降伏。長かったヨーロッパとアジアの戦争は終わるのです。


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