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れきたん歴史人物伝
れきたん歴史人物伝は、歴史上の有名人の誕生日と主な歴史的な出来事を紹介するコーナーです。月に一回程度の割合で更新の予定です。(バックナンバーはこのページの最後にもまとめてあります)


5月号 2016年5月31日更新

【今月の歴史人物】
分類にささげた一生
リンネ
1707.5.23〜1778.1.10


今月号のイラストリンネ ◆二名法で特徴を知リンネ。
(C) イラストレーション:結木さくら




5月の主な誕生人物
01日 円山応挙/江戸時代の画家
02日 エカテリーナ二世/ロシア女帝
03日 マキァベリ/政治家、歴史家
04日 西郷従道/政治家
05日 小林一茶/江戸時代の俳人
05日 キルケゴール/哲学者
05日 高野長英/医師、蘭学者
05日 マルクス/経済学者
06日 フロイト/精神医学者
06日 ロベスピエール/革命家
07日 本居宣長/江戸時代の国学者
07日 ブラームス/作曲家
07日 美濃部達吉/法学者
07日 ブラウニング/詩人
08日 トルーマン/政治家
09日 バリー/劇作家
10日 モンジュ/数学者
10日 ブライス/法学者、政治家
11日 ダリ/画家
11日 ファインマン/物理学者
12日 ナイチンゲール/看護婦
12日 武者小路実篤/小説家
13日 マリア・テレジア/オーストラリア女帝
13日 カルノー/軍人、政治家
14日 北条時頼/鎌倉幕府五代執権
14日 ファーレンハイト/技術者
14日 オーウェン/思想家
15日 北条時宗/鎌倉幕府八代執権
15日 メッテルニヒ/政治家
15日 キュリー(ピエール)/物理学者
15日 市川房枝/政治家
16日 間部詮房/江戸時代の側用人
16日 ヒューズ/発明家
17日 ジェンナー/医学者
17日 サティ/作曲家
17日 安井曾太郎/画家
18日 ラッセル/数学者、哲学者
19日 西田幾太郎/哲学者
19日 フィヒテ/哲学者
20日 バルザック/小説家
20日 ミル(ジョン・スチュアート)/経済学者、思想家
21日 デューラー/画家
21日 ルソー/画家
22日 ドイル/小説家
22日 ワグナー/作曲家
22日 坪井逍遥/小説家
23日 リンネ/植物学者
23日 リリエンタール/技術者、発明家
24日 ビクトリア/イギリス女王
24日 ハチャトゥリアン/作曲家
25日 エマーソン/哲学者、詩人
25日 チトー/政治家
26日 中村正直/教育者
26日 ガイスラー/技術者
27日 イブン・ハルドゥン/歴史家
28日 崇徳天皇/第75代天皇
28日 ピット(小ピット)/政治家
28日 ギヨタン/医師
29日 林鵞峯/江戸時代の儒者
29日 ケネディ/政治家
30日 林房雄/小説家
31日 ホイットマン/詩人

膨大な種類が知られる「生物」の世界。その分類法を確立したと言われる人物がリンネです。今月は分類学者・リンネをご紹介しましょう。


リンネが生まれたのは1707年5月23日のこと。日本でいうと江戸時代の前期で、「生類憐みの令」で知られる五代将軍・徳川綱吉の治世の最末期にあたります。スウェーデン南部のスモーランドという地方で、牧師の子として生をうけています。
リンネは小さな頃から植物好きだったと伝わります。成長してもその傾向はまったくおさまらず、他のどんな学問よりも植物への興味がまさりました。リンネの両親はかれに牧師になって欲しかったのですが、結局大学では医学を学び、さらにその過程において出会ったセルシウスと言う植物学者に植物学を学びました。23歳の年には植物学の講師となっています。
リンネはすでにこの若い時代からすでに将来の大業績につながる仕事をスタートさせています。例えば、植物のおしべ・めしべと分類に関する研究は一定の評価を受けました。さらに、25歳の年には、スカンジナビア半島の北部に広がるラップランドへと探検に出かけ、のちにその成果を論文にまとめています。


28歳の年、リンネはスウェーデンを出てオランダへ渡ります。オランダにおいて学位を取得すると、研究活動をおこないつつ、ヨーロッパの各地を回ってさまざまな学者や名士と交わりました。このオランダ時代、リンネはさまざまな論文や書物を著しました。先に触れた『ラップランド植物誌』もこの時期のものです。ほかにも数多くの重要な論文が出版され、リンネの学者としての地位はしっかりと固まったのです。
やがてリンネは自分の出身大学でもあるスウェーデンのウプサラ大学の教授となりました。34歳の年のことですから、ほんとうに若い時期から大きな実績を積み重ねてきていたことが分かります。リンネは教育者としても有能で、多くの学生を育てました。
このような道のりを経て、リンネが46歳の年に出版されたのが『植物の種』という書物です。これはひじょうに重要な書物で、現在でも、植物の学名はこのリンネの著書が起点であると国際的に定められているのです。


リンネは「分類学の父」と言われるほど、分類学に大きな業績を残した学者です。かれの業績で大きなものといえば、学名の付け方の規則を広めたことです。それまで学名は、ある学名に対して新たに知られたものを付け足したりすることが多く、段々と長く複雑になってゆくものでした。それをリンネは「二名法」と呼ばれる能率的で分かりやすい方法で行おうと考えました。二名法は現在でも学界で用いられる命名法です。
もう一つ大きな業績が、まさに分類に関することです。リンネはそれまでに知られていた動植物についての知識から、その特徴に基づく階層的な分類を行おうとしました。これらは、時代的には進化論が登場する前であり、現代にそのまま持ってくることはできない分類ではありましたが、考え方としては現代の分類学へとつながるものでした。


54歳の年、リンネはそれまでの業績が高く評価され、ついに貴族に列せられました。70歳を前に引退し、1778年1月10日、71歳の年に亡くなりました。
分類という分野で現在にまでつながる業績を残したリンネ。その名は自然科学の分野に深く刻まれています。学者としてまことに恵まれた生涯だったと言えるでしょう。

 



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